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橋本 和幸; 川端 方子*; 永井 泰樹
no journal, ,
Cu(半減期61.9時間)は、がん治療に適した線(平均エネルギー141keV)と画像診断に適した線(185keV等)を同時に放出するため、がんの内用療法用核種として、一方Cu(半減期12.7時間)は、次世代PET診断用核種としてそれぞれ有望視されている。しかしながら、効率的な製造法が確立されていないため、研究開発は限定的な状況である。そこで我々は、従来法に代わる製造法として、加速器による重陽子照射で発生する高速中性子を用いて、ターゲット物質であるZnOから高純度のCu(Zn(n,p) Cu)及びCu(Zn(n,x) Cu)を2段階カラム法により分離・精製する方法を確立した。今後、数百MBqレベルの製造法を確立して、Cu及びCuを供給し、Cu薬剤開発への貢献を目指す。なお、本製造法は、Cu及びCuをそれぞれZnOターゲットの同一加速器照射により製造することができる点、及び同一分離精製手法を用いることができる点も、従来法と異なり有利な点である。